WTJ特別企画 最強ウェブトゥーン
「ミセンー未生ー」まとめ
~未生のことならなんでもわかる~その1
□ 未生ってなに?
『未生-ミセン-』は韓国のユン・テホ氏によるウェブ漫画(ウェブトゥーン)で韓国最大手のDaumで連載され、総PV10億を記録した作品で、TVNで放送された後CSチャンネルにも関わらず、同時間視聴率(セットインユース)で1位になった大人気作品です。
コミックスは累計200万部を突破、ドラマ版も異例の高視聴率を獲得し、韓国内でのドラマ賞を総なめにし、「ミセンシンドローム」といわれる社会現象となりました。
ユン・テホ氏は、「未生」の他にも、映画『黒く濁る村(ウェブトゥーン作品名は「苔(イッキ)」)』、『インサイダーズ(ウェブトゥーン作品名は「内部者たち」)』等の原作ウェブトゥーン作家で、社会の闇や社会問題を描くことで韓国では多くのファンを魅了しています。
□ 未生のあらすじ
幼い頃から囲碁が得意なグレは棋士を目指しつつも、父の他界でその道を諦め、知人の紹介でにインターンとして就職するも、26歳まで社会人経験のないグレは外国語での対応はもちろん、コピーの取り方も知らずに社内でお荷物となる・・・。
ウェブトゥーンとしては、だいぶ地味な設定ですが、むしろだからこそ新しいウェブトゥーンの可能性を見出したと言えましょう。
□ 未生は囲碁用語

タイトルの「未生」は囲碁の専門用語で、まだ石になりうる可能性のある石である、つまり主人公の行き先がまだどうなるか分からないが可能性があるということを表しています。
韓国社会はいまだ学歴が重視され、外国語も2,3か国出来るのが当たり前で、グレのような高卒認定試験合格レベルの者は会社員としてどう頑張っても先は見えない・・・。
しかし、社会的理不尽を乗り越えて自分の力で考えて行動したものは、いつか「ワンセン(完生)」になれるのではという希望が込められているように感じられます。
そんな現代に生きる若者の苦悩を描きながら、日本でも問題となっているセクハラ、パワハラ、ワーキングマザー問題等の社会問題が毎回登場し、考えさせられる内容となっています。
またウェブトゥーン作家も作品を通して世界に飛び出して行けるのだ、という勇気を与えてくれる作品といえます。
□ 単行本もドラマも開始!日本でも「未生ブーム」が始まるか?
日本でも日本版を刊行する講談社コミッククリエイトによると、『未生-ミセン-』の日本版は、原作コミックスの魅力をそのままに全9巻をフルカラーで刊行。
第1巻~3巻は6月23日、以降9月まで毎月2巻ずつ発売される予定です。フジテレビ系列で7月よりスタートする中島裕翔(Hey!Say!JUMP)主演の連続ドラマ、『HOPE~期待ゼロの新入社員~』の原作となり、無料漫画アプリピッコマでは7月17日から9月にかけて毎週日曜に10話ずつ一気に掲載予定という、日本でも期待される作品です。
この機会に原作のウェブ漫画をピッコマで一気読みしてはいかがでしょうか。
ピッコマweb版「ミセン-未生-」 : 無料の話がすぐ読める!
※次回は「主人公相関図」や「未生をもっと楽しく読むための囲碁用語集」等を掲載します。