韓国のウェブトゥーン界は、2つの大手と専門性の高い多くのプラットホームで構成されています。そのうち、カカオグループ(プラットホームブランドはカカオページとDAUMウェブトゥーン)が、作家との協業に本格的に参入したニュースです。作家の独立性を守りながらも、世界に飛躍するIP開発には、日本のTV局や出版社と同様に「半内制化」が進むということでしょうか。以下、BylineNetwork の記事になります。(編集部)

作家が株主として参加し、プラットフォームがサポートするウェブトゥーン専門会社が発足した。ウェブトゥーンは映画、ドラマ、ゲーム等の原作として活用され、最初からIP(知的財産権)として成功すべき作品を集中的に育ててようという試みだ。
新会社は、「スーパーコミックス」で、参加するのは主にDAUMウェブトゥーンの人気作家であるユン・テホ、HUN、ジミン、NASTY CAT(コ・ヨンフン)等。同社は近日中に代表取締役を選任して公式活動に入る予定で、カカオページが投資と運営支援を検討中の模様。すでに、HUN作家とジミン作家が共同執筆した漫画「ランデブー」がスーパーコミックスのロゴを表記して、実質的な活動を開始している。
スーパーコミックスの核心は、豪華な参加作家だ。かつて「未生」と「苔」で大きな愛を受けたユン・テホ作家が主体的に参加。ユン作家は、今年の上半期「南極(仮)」、「未生シーズン2」等を連載する予定だ。
HUN作家も「隠密に偉大に」や「ナビレラ」等の人気作を映像化した。最近では「損なわない」を原作にした映画が公開間近になっている。15日封切りを控えている。「トレイス」で有名なNASTY CATはマーブルコミックスの「アベンジャーズ:エレクトリックレイン」に参加している。
もう一つのポイントは、プラットフォームの積極的介入である。カカオページが投資と運営支援を検討中で、カカオページがDAUMウェブトゥーンに投資して、DAUMウェブトゥーンがその投資金を元に、スーパーコミックスを運営サポートする予定。カカオページ側は「投資を検討中」と表明している。
カカオページ側はスーパーコミックスの設立に大きな期待をかけている。現在スーパーコミックスの記者懇談会を検討している。カカオページがスーパーコミックスに期待するのはが単純に人気漫画の発掘のみならず、企画段階から投資会社と配給会社が大きな影響を与える映画産業のように、「投資 - >制作 - >配給」の全過程にプラットフォームの意思が反映されることができることを目指している。
スーパーコミックスとカカオグループの他の系列会社の連携も考えられる。カカオはエンターテイメントの子会社カカオMを設立し、総合コンテンツ会社に生まれ変わるというビジョンを明らかにしてきた。カカオMはまず、モバイル映像コンテンツ制作会社の「クリスピー・スタジオ」を作り、国内最大のドラマ制作会社の「スタジオドラゴン」と共同でドラマ制作プロダクション「メガモンスター」を設立した。制作会社にとって企画制作の出発点はシナリオであり、人気作家のウェブトゥーンは非常に優れた資源である。
スーパーコミックスの行方に関心が集まる理由は、今後のプラットフォームが同様の方式を採用していくとみられるからである。影響力の大きい家が積極的に参加するスーパーコミックスが作家とプラットフォーム間の関係をどのように確立するか、「ウェブトゥーンの映像化のシステム化」が成果を出せるかどうか等、今後ウェブトゥーン生態系に与える影響は大きい。
<スーパーコミックスの現況と予定>
◆現在、連載中
<トレース> NASTY CAT
<ランデブー>HUN&ジミン
◆2020年上半期連載予定作
<南極(仮)>ユン・テホ、<未生シーズン2>ユン・テホ
<不敗剣仙>NASTY CAT&キム・チャンヨン
◆2020年下半期 約10編を制作準備中
*所属作家:ユンテホ、HUN、NASTY CAT(コ・ヨンフン)、キム・ジミン(予定)
* 2020年上半期多数の専属/参加アーティストと契約を締結と作品進行予定