
WATCHは2012年に映画の評価とレコメンドを組み合わせたSNSサービスとして始まりました。当時としては画期的で、最初に自分が好きな映画を10作品選ぶと、類似作品をレコメンドしつつ、同じ映画を好きなフレンドが見つかるというサービスでした。2016年には現在のようなOTTサービスに変貌し、2020年には日本にも上陸し、現在30カ国1100万人のユーザーの6億5000万個の評価データを所有しています。そのWATCHAが「2022年WATCHA·メディアデー」を開き、年内に「WATCHA2.0」を開始することを発表しました。
WATCHA2.0とは、OTTに音楽とウェブトゥーン購読を追加した統合コンテンツプラットフォームです。
今回公開したWATCHA2.0は、OTTサービスだったWATCHAが音楽、ウェブトゥーンを追加した総合エンターテインメント購読プラットフォームへと飛躍します。 2011年に発売したコンテンツおすすめサービス「WATCHAPEDIA」、これを基盤に2016年に発売された「OTTWATCHA」に続き新たなステップに向かうことになります。
WATCHA2.0では様々なカテゴリーのコンテンツを単に集めるのではなく、コンテンツの境界を行き来することなく、総合的かつ連続的なコンテンツ鑑賞経験を提供します。映画鑑賞の後は、関連の音楽を聴きながら、映画のレビューウェブトゥーンを楽しむ新しいエンタテインメント体験を提供します。映像コンテンツとシナジーを極大化する一方、新しい形態の購読ビジネスモデルを通じて、クリエイターの多様な創作活動を支援するというアイデアです。
WATCHA2.0は、様々なコンテンツが同時に提供される「オールインワン購読料金制」を採択する予定です。
WATCHACOO(最高運営責任者)のウォン·ジヒョンさんは「WATCHAを通して最も重要なのは「購読リテンションレート」だと悟りました。映像コンテンツは4週間鑑賞するという点で限界のあるカテゴリーです。映画やドラマは視聴者が集中して観る必要がありますが、音楽やウェブトゥーンは隙間時間にも十分利用可能です。WATCHA2.0は、OTTのプラットフォームが今まで占有できなかった時間を占有できるものです」と述べました。
つまり、映画鑑賞の合間に隙間を埋める比較的軽いコンテンツである音楽とウェブトゥーンでOTTサービスを利用する要因を作り、それにより「Lock-in効果」を極大化するという戦略です。
NAVER とKAKAOが先導し、「待てば無料」モデルでウェブトゥーン産業は成功し、日本でもLINEマンガとピッコマは、同じモデルで成果を上げました。しかし、「待てば無料」モデルは、作品の長編を前提として収益を上げる制約があります。ウェブトゥーンは今までスナックカルチャーと言われてきましたが、スナックというには、少しヘビーなスナックになりつつあります。WATCHA2.0は、Lock-in効果と共に、短編作品やレビューウェブトゥーンを楽しむことのできるサブスク型モデルのチャレンジとして、多くの先行する海外OTTに対し、ウェブトゥーン大国の韓国だからこそできる独自のサブスクサービスとして注目したいと思います。