
日本ではファンタジー系のウェブトゥーン作品の大ヒットばかりが注目されますが、韓国ではドラマ化しやすいジャンルのウェブトゥーン作品に脚光が集まっています。以下は、最近NAVER、KAKAOに次ぐ第三勢力とも言うべき存在に成長したKIDARIが積極的なドラマ制作を推進しているというニュースですが、驚くのは、超トップクラスのドラマ制作会社の名前がズラリと並んでいることです。想像以上にKIDARIの勢力は急拡大しています。
「KIDARIenter」を吸収合併し、映像制作能力を備えた「KIDARIstudio」が傘下のBOMTOONとLEZHINコミックスのIP活用によるドラマ制作事業に本格的に進出します。
まず、BOMTOONの人気ウェブトゥーン『下宿5番』(ペンギン作家)は、韓国のNo.1webドラマ制作会社のEMOTIONstudioと共同で、韓国初のBLシチュエーションコメディの同名ドラマを制作しました。注目される新鋭俳優が主役を演じた作品で、今年上半期中に映画バージョンも披露する予定です。
LEZHINコミックスで2020年の全年齢ウェブトゥーンランキング1位を獲得した『不滅の日々』は、2059年に人類はもう死なない時代に、死ぬことができる体を持った突然変異たちの話で独特な世界観を誇るSFアクション作品ですが、この作品のドラマは、韓国最大のドラマ制作会社であるSTUDIO
DRAGON社が企画制作します。
また、BOMTOONで大ヒットした『世紀の悪女』(作家ネオンビ&PITO)も、最近NETFLIX世界1位を記録した「今、我が学校は」を制作したFILM MONSTER社がドラマ化の企画制作をする予定です。『世紀の悪女』は、愛されればきれいになるという「美チップ」を逆に間違って移植され、嫌われるほどきれいになるという皮肉な状況に陥ったSFロマンチックコメディ作品です。
KIDARIstudioが制作し、BOMTOONで連載された『どうしてください』(ゴルジ作家)には、「冬のソナタ」をはじめ数多くのヒット作を輩出したPan Entertainmentが共同企画制作に参画します。 現実世界ではチーム長と部下の関係である2人が、ゲーム世界では初歩レベルと最高レベルという逆設定を描いたオフィスロマンス作品です。
その他にも、KIDARIstudioは『がんばれ!ヨ代理』(マダコ作家))、『避けられないでしょう!』(ソリム作家))等の映像化が決定されており、20本以上のウェブトゥーン作品が映像化される計画です。その中にはソウル五輪と大統領選挙を控えた1987年、追いつ追われつの工作員をリアルに描いたノワール作品『祖国と民族』(カン·テジン作家))、王様と逆賊の運命を共に乗って生まれた双子の物語を描いた武侠作品『無名の灯』(イ·ジェ作家))、破格的なストーリーラインで世界中のファンを持つ『キリングストーキング』(クギ作家))等があります。